【アンティーク ウランガラス】 カスタードガラスの花瓶 "Grape and Gothic Arches" 【訳アリ】

【アンティーク ウランガラス】 カスタードガラスの花瓶 "Grape and Gothic Arches" 【訳アリ】

アトランタ郊外の骨董店で仕入れてきました、カスタードガラスのウランガラスのゴブレット形の花瓶です。

カスタードガラスのボディに茶色で表面に色づけがしてあります。

 デザイン名は"Grape and Gothic Arches"、葡萄の実とゴシック建築の窓の意匠が施されています。

20世紀初期のNorthwood社の作品です。

 Northwood社は1887年から1926年までペンシルバニアで操業していた工房で、カスタードグラスの発明者でもあります。

 ちなみにフェントンの創始者もNorthwood Glass社の出身です。

ウランガラスでできていますので、ブラックライトを照らすと綺麗に蛍光を放って光ります。

まあまあな状態の作品で、表面に窯キズと思われるヘアラインが多数あり、フット部の底にキズがみられます。

メーカーNorthwood Glass 種類花瓶 デザインGrape and Gothic Arches 状態Fair サイズ 花瓶直径7.8 高さ15.0ウランガラスはガラスに微量のウランを着色料として混ぜたガラスです。

透明な黄色や緑色のものがほとんどですが、水色やピンクのものも稀にあります。

ウランガラスの歴史は実は古く、ローマ帝国のモザイクで使われていたそうです。

近世では1830年ころにボヘミアで作られ始め、1940年代まで欧米でたくさん作られました。

英語ではワセリンガラスと呼ばれ、ウランガラスはドイツ語の読み。

最大の特徴は紫外線ランプ(ブラックライト)を照らすと、蛍光を発しながら緑色に輝くこと。

夜明け前の空も紫外線が満ちているので、ウランガラスは蛍光を放ちます。

ウラン、と聞いて放射能を心配する方々もいますが テレビや人体が発する放射線よりも弱いものしか出ていません。

ただ、ガラス職人さんが被爆してしまうため、近年ではあまり作られていません。



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